今回はタイトルの通り立体配置と立体配座の違いを説明していきます。
この二つ、間違えやすいですよね。
目次
立体配置
立体配置とは、不斉原子(だいたいは不斉炭素原子)の周りに結合している原子の並び順で、立体配置になっているものは異性体になっています。
分子模型を用意して、立体中心から生えている2つの原子(または原子団)を取り外して位置を入れ替えるのを想像してみてください。ビフォーアフターで立体配置が変化しています。
高校でも出てくる概念なので、立体配座より馴染みがあると思います。
立体配置に関連しているもの
- シス・トランス異性体
- エナンチオマーやジアステレオマー
立体配座
立体配座の方は少し聞きなじみがないかもしれないですね。
立体配座は、中心軸を基準とした結合の回転のように、普通にしていて発生する同じ分子で発生する空間的・立体的な配置の違いのことです。
”同じ分子で”ということがポイントで、たとえ立体配座が違っていても、それらは異性体ではありません!
上図のように、分子模型をある単結合周りで回転させたものが配置異性体になります。
立体配座に関連しているもの
- ニューマン投影式(アンチ型・ゴーシュ型)
- シクロヘキサンのいす形配座・舟形配座
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