主に有機化学で用いられるリンドラー触媒について解説していきます!
目次
リンドラー触媒とは
高校化学で、「アルキンに水素を付加するときは、アルケンの時と違って、触媒がいる。」ってことを習った人もいると思います。
そのため、前提として、アルキンの水素付加は、Pd-C(パラジウム-炭素)やPt-C(白金-炭素)触媒が必要になります。
Pd-C(パラジウム-炭素)などの触媒にキノリンや酢酸鉛などを加えて、触媒活性を少なくしたものをLindlar触媒と呼びます。あえて触媒活性を減らしているんですね。
何がすごいのか
リンドラー触媒の凄いところは、アルキンの水素付加で、立体選択的にシス付加で反応させることが出来る所です。
普通に反応させたら、シス付加とトランス付加の両方起こるところを、リンドラー触媒ならシス付加だけ起こすことが出来るという理由で使われています。
反応例
反応例はこんな感じです。
反応自体はすごく簡単ですね!
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