構造決定が全然できないって人や、知識の確認をしたい人のために、構造決定問題に使う知識をまとめてみました!
これ以外にもあるよっていうのがあれば、コメントで教えてください!!
知識まとめ
臭素(Br2)水溶液の赤褐色が脱色した
これは化合物に炭素の二重結合、または三重結合が存在している事を示します。
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ここでは、下記のような反応が起こってます。
過マンガン酸カリウム(KMnO4)の赤紫色が脱色された
化合物に炭素の二重結合、または三重結合があることか、もしくは、化合物が第三級以外のアルコール、アルデヒドである事が考えられます。
ナトリウム(Na)と反応して水素を発生した
この場合は、アルコール、フェノール、またはカルボン酸のいずれかです。
アルカリ性(塩基性)の水溶液によく溶けた
アルカリ性の水溶液によく溶けるのは酸性の化合物であり、カルボン酸、フェノール、スルホン酸のいずれかです。
炭酸水素ナトリウム(NaHCO3)水溶液によく溶けた
この場合は炭酸より強い酸、もしくはアルカリ性の化合物です。これに該当するのは、カルボン酸、スルホン酸、アミン(アルカリ性)です。
ちなみに酸の強さは、
スルホン酸 > カルボン酸 > 炭酸 > フェノール
の順です。あわせて覚えておきましょう。
フェーリング液を還元する または 銀鏡反応を起こした
フェーリング液の還元、銀鏡反応を起こすのは、アルデヒドと一部の糖類です。
フェーリング液を還元する または 銀鏡反応を起こす糖類は、
単糖のグルコース・ガラクトース・フルクトース、二糖のマルトース・セロビオース・ラクトースです。
スクロース・トレハロースは反応しません。
ヨードホルム反応を起こした
ヨードホルム反応を起こすのは、CH3CH(OH)R型のアルコール、またはCH3CORのカルボニル化合物です。
塩化鉄(Ⅲ)を加えると紫色を示した
FeCl3を加えたときに紫色になった場合、化合物はベンゼン環に-OH基がついた、フェノールに分類される化合物です。
さらし粉を加えると(赤)紫色を示した
これには注意が必要です! 上の「塩化鉄(Ⅲ)」の場合と混同しないようにしましょう。
さらし粉を加えた場合でも赤紫色になる反応のときは、化合物はアニリンです。
還元によって第二級アルコールが出来た
還元反応によって第二級アルコールができる場合は、化合物はケトンです。
加水分解した結果、AとBが出来た
加水分解して何が生成するかで3パターンあります。
加水分解した結果、アルコールとカルボン酸が出来た
アルコールとカルボン酸が生成する場合は、エステル(―COO―)です。
加水分解した結果、カルボン酸だけが出来た
カルボン酸だけが生成するのは、化合物が酸無水物の時です。
だいたい、無水マレイン酸か無水フタル酸であることが多い気がします。
加水分解した結果、アミンとカルボン酸が出来た
カルボン酸とアミンが同時に生成する場合は、アミド(―NH−CO−)です。
これで終わりです。ありがとうございました!
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