大学で物理化学を学ぶにつれてよく目にするのが、「見かけの活性化エネルギー」。
一番の課題はどうやって求めるかですよね。定期試験にも出やすいし。
今回はこれについて扱っていきます。
目次
見かけの活性化エネルギーの求め方
実は求め方自体は超簡単です。
例として以下のような反応について考えていきます。
アレニウスの式は覚えてますか?これを覚えてなければ少し厳しいです
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$$\Large {k = Ae^{-Ea/RT}}$$
でしたよね。
ということは、
$$\large {k=\frac {A_1 exp (-E_1/ RT) A_2 exp (-E_2/ RT)} {A_3 exp(-E_3/RT)}} = \frac {A_1 A_2} {A_3} exp (-(E_1 + E_2 – E_3)/RT) $$
となるときは、見かけの活性化エネルギーはアレニウスの式と見比べて
$$\Large {E_1 + E_2 – E_3} $$
となります。(ちなみに\(exp(x) \iff e^x \))
見比べるだけで答えが出るので簡単じゃないですか?
【問題】 見かけの活性化エネルギーを求めよ。
っていうのがあったらむしろラッキーです!
見かけの活性化エネルギーを問う問題が出たら勝利宣言!!!
補足
$$\large {k=\frac {A_1 exp (-E_1/ RT) A_2 exp (-E_2/ RT)} {A_3 exp(-E_3/RT)}} = \frac {A_1 A_2} {A_3} exp (-(E_1 + E_2 – E_3)/RT) $$
はLindemann-Hinshelwood機構のところで登場してます。
上の式を出せるようにするためにも、
定常状態近似は絶対にできるようにしといてください!
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