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水素原子モデルで、2s→2p軌道間遷移が禁制遷移で起きない理由を解説!!

水素原子モデルで、2s→2p軌道間遷移が禁制遷移で起きない理由を解説します。

今回大切なことは、【水素原子モデルで】の部分です。

つまり、2s→2p軌道間遷移が禁制遷移になるのは水素原子モデルのとき限定です!!

その理由を解説していきます…!

目次

水素原子モデルだけの特徴

概要

まず、水素原子モデルだけの特徴を説明します。

それは、

2s軌道と2p軌道のエネルギー準位が同じ

ということです。

その理由

水素原子モデルでは、電子が一つなので、2s, 2p, 3s, …軌道は自分たちより内側にある電子からの遮蔽効果を受けません。

そのため、普通の原子、すなわち電子が2つ以上の原子は、2s軌道より外側にある2p軌道は遮蔽効果の分エネルギーが上がるのですが、水素原子モデルでは遮蔽効果が働きません。

これが、水素原子モデルで、2s軌道と2p軌道のエネルギー準位が同じになる理由です。

2s→2p軌道間遷移が禁制遷移で起きない理由

上で説明した特徴、つまり、

2s軌道と2p軌道のエネルギー準位が同じ

という特徴から、

軌道間のエネルギーの差(\(\large{\delta E}\))は、

\(\Large{\delta E = 0}\)

になります。

遷移するときは、光を出したり吸収したり、いろいろありますが、総じて、軌道のエネルギーの差だけのエネルギーの出し入れがあります。

それがゼロってことは、遷移できないってことになって、禁制遷移となるわけです。

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