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スチルベンは、室温と違い液体窒素温度では光照射で強い蛍光を示す理由!!

スチルベンとは、以下の構造を持つ有機化合物です。

シス体とトランス体がありますが、これはトランス体の方ですね。

このスチルベンは室温では光で蛍光を出さないのに、液体窒素で冷やすと蛍光を発します。

この理由を解説します!!

目次

スチルベンが液体窒素温度で強い蛍光を発する理由

室温のとき光照射すると

室温では、スチルベンに光照射すると、スチルベンは光異性化を起こします!

シス体からトランス体、あるいはトランス体からシス体になるわけですね。

光異性化に光照射のエネルギーを使うので、蛍光を発することはありません。

液体窒素温度のとき光照射すると

では、液体窒素で冷やすとどうでしょうか。

液体窒素温度(77K)では、溶媒が固化し、スチルベンは光異性化のための回転ができなくなります。

そのため、室温のときは光異性化に使ったエネルギーを、かわりに強い蛍光をだして、(輻射失活して)放出するわけですね。

まとめ

室温では起こった光異性化が、液体窒素温度では起こらなくなるのがポイントでした!

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