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炭酸は水触媒がないと分解して水と二酸化炭素にならない!【反応機構も】
実は、炭酸は水触媒がないと分解して水と二酸化炭素にならないって知ってましたか? 炭酸は普通は1分子の水と1分子の二酸化炭素に分解しやすい不安定な化学種とみなされますよね。 でも、水が全く存在しない条件下に限っては、炭酸は完璧に安定で単離可能... -
SN1反応とSN2反応の違いをわかりやすく解説!
化学における置換反応の一種である「SN1反応」と「SN2反応」は、有機化合物においてハロゲン化アルキルやアルコールなどの反応性の高い基を持つ分子が、別の求核剤と置換する過程を指します。 この記事では、両者の特徴やメカニズム、そしてどのような化合... -
【高校化学】構造決定問題に使う知識パターンをまとめました。
構造決定が全然できないって人や、知識の確認をしたい人のために、構造決定問題に使う知識をまとめてみました! これ以外にもあるよっていうのがあれば、コメントで教えてください!! 知識まとめ 臭素(Br2)水溶液の赤褐色が脱色した これは化合物に炭素... -
【有機化学】α, β-不飽和アルデヒド・ケトンの1-4付加反応を詳しく解説
この記事では、α, β-不飽和アルデヒドの反応について反応機構を追いながら解説します! α, β-不飽和アルデヒド・ケトンに特異的な反応(1-4付加) 共鳴構造について この反応を理解するためには、α, β-不飽和アルデヒド・ケトンは、酸素-炭素二重結合と炭... -
【有機化学】アルドール縮合について解説!
この記事では、有機化学における重要な反応である、アルドール縮合について解説します。 アルドール縮合は、カルボニル化合物(アルデヒドやケトン)がアルファ位の水素を持つ場合に起こる反応です! 反応機構 アルドール縮合の反応機構は、以下のステップ... -
エタン、エチレン、アセチレンの酸性度の違いの理由を解説!
エタン、エチレン、アセチレンはそれぞれ酸性度が違って、 アセチレン>エチレン>エタン の順番ですが、この理由を解説します。 【理由】3つはそれぞれ違う混成軌道をとるから エタンはsp3混成、エチレンはsp2混成、アセチレンはsp混成ですよね。 つまり... -
【SN1, SN2, E1, E2】求核材とアルカンでどの組み合わせがどの反応になる?
有機化学で習う置換反応と脱離反応で、SN1, SN2, E1, E2の4つの種類の反応を習います。 まずはそれぞれどういう機構で反応が起こるのか学んだあと、具体的にある求核材とあるアルカンを使ったときどんな反応が起こるのか(または反応が起こらないか)を自... -
【間違えやすい】立体配置と立体配座の違いについて説明!
今回はタイトルの通り立体配置と立体配座の違いを説明していきます。 この二つ、間違えやすいですよね。 立体配置 立体配置とは、不斉原子(だいたいは不斉炭素原子)の周りに結合している原子の並び順で、立体配置になっているものは異性体になっています... -
絶対配置:R,S 順位則とは?【練習問題付き】
絶対立体配置(absolute configuration)という言葉を聞いたことはありますか? 僕は何となく響きが中二病っぽくて好きです(笑) これは不斉炭素の三次元的な配置を表すものですが、この配置を決めるルールを作ることで、化合物の名前から構造式が書けるよ... -
【5分で分かる】酸素が常磁性を持つ理由【分子軌道論】
今回は分子軌道論のちょっと応用的な内容について書いていきます。 大学の化学の講義で分子軌道論を扱ったときに、「酸素が常磁性を持つ」ってことをちらっと聞いたことがある人もいるんじゃないですか? もしくは課題で「酸素が常磁性を持つ理由を説明せ...