無機化学– tag –
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大学化学
d軌道の分裂:八面体と四面体配位の電子配置
電子のd軌道は、化学結合や遷移金属化合物の性質を理解する上で非常に重要な概念です。d軌道は5種類あり、それぞれの形状と方向性が異なります。金属イオンを中心に配位子が特定の幾何学配置で取り囲むと、これらのd軌道のエネルギーが分裂し、独特な性質... -
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【臨界半径】ガラスの核形成と自由エネルギーについて解説!
ガラスとは、冷却しても結晶化せず、固体でありながら液体のような無秩序な原子配列を保つ物質です。しかし、ガラスの製造過程で結晶が形成されることもあり、これが製造の難しさや性質に大きな影響を与えます。 そのため、ガラスの製造やその性質の理解に... -
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チョクラルスキー法とベルヌーイ法を解説!!
結晶成長は、半導体や光学材料など、今では多くの産業で重要な技術ですよね。 今回は、代表的な結晶成長技術であるチョクラルスキー法(Czochralski法)とベルヌーイ法(Verneuil法)について、それぞれの特徴やプロセス、用途などを解説します! 1. チョ... -
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平衡距離r0と安定性指標S0の意味と導出方法を解説!【分子や原子間の相互作用】
分子や原子間の相互作用は、単純なクーロン力だけでなく、補正ポテンシャルも加味することでより精緻にモデル化することができます。 以下では、このクーロン力と補正ポテンシャルの間での平衡距離 ( r0 ) と、平衡点における安定性指標 ( S0 ) について解... -
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共晶と包晶の違いをわかりやすく解説!
共晶反応と包晶反応の違いについて解説 金属や合金、セラミックスなどの製造過程で重要な「相変態」には、異なる構造を生み出すいくつかの種類が存在します。その中でも「共晶反応」と「包晶反応」は、固体材料が冷却される際に起こる代表的な相変態です。... -
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格子振動とフォノンについて分かりやすく解説
格子振動とフォノンとは?結晶の世界の振動子 物質をミクロな視点で見ると、私たちが普段見ている固体は、規則正しく並んだ原子の集まりでできています。この原子たちは、じっとしているわけではなく、まるでミクロな振動子のように絶えず振動しています。... -
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【大学無機化学】配位子場理論を八面体錯体を例にわかりやすく解説!!
ここでは、錯体化学における考え方の一つである配位子場理論を解説していきます。 もう一方の考え方である結晶場理論については下の記事をご覧ください! 配位子場理論とは? まず配位子場理論の概要から行きたいと思います。 配位子場理論は、 「分子軌道... -
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【大学無機化学】結晶場理論を八面体錯体の例を用いて分かりやすく解説!!
今回は無機化学の錯体の分野で登場する結晶場理論を丁寧に解説していきます! 結晶場理論とは? 結晶場理論は、錯体について考える時に登場する考え方の一つです。 配位子の孤立電子対を負の点電荷としてとらえ、中心金属イオンのd軌道の電子との反発を考... -
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赤外活性とラマン活性のバンドの数を指標表を使って予測する方法。
赤外分光測定やラマン分光測定で、いくつバンドが現れるのか知りたい。 この記事では、そんな人のために、「指標表」を使った方法を解説していきます。 もし、「赤外活性の意味」とか「禁制律」について知りたい方はこちらの記事をどうぞ! 活性の有無が直... -
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【分子振動】赤外活性・ラマン活性・禁制律について分かりやすく解説!!
今回は赤外分光法とラマン分光法についての話です。 基礎のところを重点的に扱っています。 指標表との対応関係についてはこちら。 大学では分子の対称性とか、群論とかと一緒に習う気がします。 赤外分光法とラマン分光法について少しだけ 赤外分光法は試...
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